セックスレスと浮気の関係とは？｜夫婦関係を見直すポイントや知っておくべき知識

セックスレスとはどういう状態？定義を知ろう

どのくらいの期間からセックスレスとされる？

セックスレスとは、特別な事情がないにもかかわらず、パートナーとセックスのない状態が一定期間続くことを指します。

期間をはじめとするセックスレスの定義は法律で定められていませんが、日本性科学会による「特殊な事情が認められないにもかからわらず、セックスあるいはセクシャル・コンタクトが一カ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」という定義が広く浸透しており一般的です。

注意すべきは以下の2点であり、定義に該当する夫婦すべてがセックスレスであると判断できないといえます。

定義付けされているとはいえ、パートナー同士が納得している場合は、たとえ1か月以上セックスがなかったとしてもセックスレスに該当しないこともあり得ます。

日本性科学会による定義は、あくまでひとつの基準だと認識するとよいでしょう。

パートナーとのセクシャル・コンタクトはある？

日本性科学会によるセックスレスの定義にもあるとおり、セックスレスはセックスに限ったものではなく、セクシャル・コンタクトも含まれます。

セクシャル・コンタクトとは、パートナー以外の家族とは行わないセクシャルなスキンシップのことであり、キスやペッティング、裸でのスキンシップなどが代表的な行為です。

セックスがなかったとしてもセクシャル・コンタクトを行っていれば、一般的にはセックスレスに該当しないといえます。

セックスレスで浮気をされたらどうする？

浮気をされても離婚したくない場合

セックスレスが原因で浮気をされても、子どもがいることなどを理由に離婚を選択したくない人は一定数います。

離婚したくない場合は、パートナーと浮気相手をしっかりと別れさせることが大切です。

関係を絶たせるためには、以下を理由に浮気の証拠を掴んでおくことをおすすめします。

浮気の証拠となるのは、肉体関係があったと想定できるものであり、ラブホテルへ出入りする写真や肉体関係があることを自白している音声などが該当します。

一方で、デートをしている最中の写真や、浮気相手とのメッセージのやり取りを記録したものは、証拠の有用性が低いです。

パートナーが浮気をしているかもしれない場合

パートナーの浮気を疑った場合、まずは浮気の事実確認をするとよいです。

疑いを抱いたままだとセックスレスが悪化するだけでなく、夫婦仲が悪化してしまう恐れもあります。

浮気の事実確認をしたうえで、今後どうすべきかを考えましょう。

離婚・別居・関係修復にかかわらず、浮気の事実確認とともに浮気の証拠を押さえておくことで有利に事が進めやすくなります。

もし夫婦関係を修復することを選択するのであれば、セックスやセクシャル・コンタクトの頻度の見直しが求められる可能性も考えられるでしょう。

セックスレスが原因で離婚となる場合に持っておくべき知識

離婚はできるのか、子の親権はなど知っておくべきこと

パートナーの浮気などによる被害がなかったとしても、セックスレスを原因に離婚することは可能です。

一般的な離婚請求時と同じように、セックスレスが原因となる離婚でも以下が認められます。

親権においては一般的な離婚の流れと同じく、子どもを育ててきた実績によって判断されるため、セックスを拒んだことを理由に親権者になれないことはありません。

親権を争うことが想定される場合は、裁判前に弁護士に相談するなどして準備を進めておくことをおすすめします。

セックスレスは離婚の原因として認められる

セックスやセクシャル・コンタクトを長期にわたって拒まれ続けたことを理由に離婚請求することも、拒み続けた側が離婚請求することも可能であるため、離婚の原因のひとつとしてセックスレスは認められます。

注意すべきは、セックスレスを理由に離婚請求することは可能であっても、必ずしも離婚が認められるわけではない点です。

調停や裁判となった場合、セックスは夫婦が円満に生活するために必要なものであることを前提として、セックスレスを原因に夫婦関係が破綻してしまったかどうかが争点となる傾向にあります。

たとえば、夫婦仲が良い状態でセックスレスを理由に離婚請求した場合は、夫婦関係が破綻していないと判断され、離婚が認められる可能性は低くなるといえるでしょう。

セックスレスで浮気されたら、慰謝料は請求できる？

セックスレスであっても浮気をされたら慰謝料を請求できる

セックスを拒まれ続けたという理由があったとしても、民法においてパートナーの浮気（不貞行為）が認められた場合は、浮気に対して慰謝料を請求することが可能です。

慰謝料請求時の選択肢

この場合の慰謝料は、あくまでパートナーの浮気に対して請求するものであり、セックスレスに対して慰謝料を請求するものではないことを理解しておきましょう。

セックスレスで浮気された場合の慰謝料の相場は？有利に離婚するには？

セックスレスを理由に浮気をされた場合、慰謝料の金額はセックスレスの状況に応じて異なることが一般的です。

慰謝料の相場は以下のとおりであり、精神的苦痛が考慮されたうえで決定されます。

セックスを長期間にわたって理由なく拒み続けた場合、慰謝料が減額される傾向にある一方で、浮気の期間や子どもの有無などで慰謝料の金額が増額されるケースもあります。

そもそもセックスレスの原因は？

セックスレスの原因は性の不一致や子の妊娠・出産など多数ある

セックスレスは夫婦のどちらかがセックスを拒むか、双方がセックスを拒むことによって起こる状態です。

拒む理由は人それぞれ異なり多岐にわたりますが、セックスレスは夫婦がパートナーに抱く不満として上位にランクインする、夫婦共通の問題でもあります。

もし、セックスレスを解消したり原因を解明したりすることを希望するのであれば、夫婦それぞれの気持ちを話し合ったうえで互いに歩み寄ることが求められるのです。

セックスレスで妻が浮気をするケース

SNSの普及などを理由に出会いが多様化しているため、たとえ家の外での出会いが少なかったとしても浮気をすること自体は可能です。

妻がセックスレスをきっかけに浮気をする主な原因として、以下のような女性として愛されたい気持ちがあげられます。

とくに女性はホルモンバランスの関係上、40代から性欲が高まる傾向にあります。

女性は男性のように風俗店などで性欲を発散できる機会が少ないため、性欲の高まりが浮気に直結してしまうこともあるようです。

セックスレスで夫が浮気をするケース

夫がセックスレスをきっかけに浮気をする主な原因として、夫婦間で性欲を解消できないことがあげられます。

以下のように、夫か妻のどちらかにセックスレスの原因があるとは限らないケースも少なくありません。

自分で性欲を解消することも可能ですが、男性は風俗店で性欲を解消できたり仕事などで女性と出会う機会が多かったりするため、結果として浮気に走ってしまう傾向にあると考えられます。

夫がセックスを拒むようになる原因と心理

一般的に男性は女性よりも性欲が強い傾向にありますが、夫側がセックスを拒む可能性も十分にありえます。

以下のように、男性特有の身体的な問題や心理が原因であることが多いです。

とくに男性は、体力や性欲だけでなく性的機能も加齢の影響を受けるため、性交したい気持ちはあってもセックスができないという声も一定数あります。

あわせて、出産や子育てをしている妻を女性として見られなくなったという、男性にしかわからない意見があることも事実です。

妻がセックスを拒むようになる原因と心理

日本のセックスレスにおいては、妻側がセックスを拒む傾向にあります。

以下は、妻がセックスを拒む原因であり、子育てに対する役割が大きい女性だからこそ抱えている問題でもあるのです。

日本では女性がメインとなって子育てや家事をすることが多いため、年中無休で毎日を忙しく過ごしているといえます。

必然的に性欲よりも疲労の回復を優先する状況にあるうえ、家事などを手伝わない夫に対して嫌気をさすなどの精神的な問題や、出産や妊娠に伴うホルモンの変化でセックス自体が受け入れられないといった体質的な問題もあわさり、結果としてセックスを拒む傾向にあるとされているのです。

男女どちらにもありうるセックスレスになる原因

日本においてセックスレスだと認める夫婦は年々増加傾向にあるため、夫婦が抱える問題としてセックスレスは珍しい悩みではないといえます。

セックスレスの原因としてさまざまな要因があげられ、なかでも以下は夫婦ともに共通する原因です。

セックスの時間がないといった確かな理由のほかに、パートナーをセックスの相手として見られなくなったという感覚的な理由もあるのです。

とくに妻側がセックスを拒む傾向にあり、妻が考えているよりも夫は拒まれたことを深刻に捉えると考えられています。

セックスレスを解消するさまざまな方法

これまでにない角度からのアプローチが有効？

セックスレスを解消する方法として、セックスレスの原因について夫婦で話し合うことがあげられますが、自分の気持ちを素直に伝える話し合いがむずかしいケースも少なくありません。

以下のような、今までにない角度からのアプローチをとることで、話し合いをせずとも、セックスレス解消をはかることが期待できます。

もし、夫婦としての関係が冷えつつあると感じている場合は、少しずつお互いの関心を高めていける以下の方法をとるとよいです。

日常でのやり取りを丁寧に行っていくことで、少しずつではあるものの夫婦関係を再構築していくことが期待できます。

愛情を取り戻したうえで、セックスレスの解消を目指しましょう。

セックスをしたくない人が覚悟しておくべきリスク

浮気の原因、ホルモンバランス失調、アルコールなどへの依存

人間の三大欲求のひとつである性欲を満たすうえで、セックスは必要な行為です。

結婚した場合、パートナー以外とのセックスは認められないため、必然的に発散先はパートナーに絞られます。

意図的に性欲をゼロにすることはできないことから、パートナーとセックスできないセックスレスの状況は、浮気を誘発する原因となってもおかしくはないといえるのです。

場合によっては、性欲の発散を無理に我慢することで、以下のような悪影響を受ける可能性も考えられます。

セックスレスは本能の部分に影響を与えるため、理性で浮気を防止することはできても身体面や精神面に悪影響を及ぼさないとは限りません。

セックスを無理にする必要はありませんが、三大欲求のひとつである性欲が関係する以上、なんらかのリスクが発生する可能性は覚悟しておくとよいでしょう。

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