探偵の主な調査手法とは?
探偵が用いる調査手法には、尾行や張り込み、GPS追跡などがあります。探偵が行う調査の特徴や目的を理解することで、調査を見破る手がかりを得られます。
「尾行」の手法と特徴
探偵の尾行は、対象者の行動を密かに記録する基本的な調査手法です。徒歩や車で行われることが多く、車両では交代制で尾行するケースもあります。
尾行を見破るには、不自然に同じ車や人が近くにいないか注意を払いましょう。また、定期的に振り返るなどして、探偵につけられていないかをチェックして、周囲を確認することも効果的です。
「張り込み」の目的・方法と注意点
張り込みの目的は、対象者の特定の行動を待つために行われます。つまり、ホテルの出入りしているシーン、キスしているシーンなど、浮気の決定的瞬間を撮影するために行われます。
張り込みが行われるのは、建物の出入り口や駐車場などで長時間待機することが一般的です。不審な車が長時間同じ場所に停車している場合や、遠くから双眼鏡を使用している人がいる場合は注意が必要です。
「聞き込み」調査の実態
探偵は、対象者の情報を得るために周囲の人々に聞き込みを行うことがあります。
たとえば、近所の人や職場の同僚にそれとなく質問を投げかける形で、情報収集を行います。
知り合いが、知らない人から自分の人柄や行動について質問されていれば要注意です。
職場の同僚や知人が、知らない人物から質問を受けたと聞かされた際には、浮気調査が行われている可能性が高くなります。
「GPS追跡」の仕組みと見破り方
GPS追跡は、対象者の移動をリアルタイムで把握するために用いられる手法です。
車両やカバンに、小型のGPS発信機が仕掛けられるケースが多いです。
浮気調査や探偵をつけられていないか確認する8つの方法
1. 周囲をよく観察する
浮気調査をされているかもしれないと思ったら、周囲をよく観察してみましょう。
浮気調査では探偵が尾行や張り込みを行うことが多くあります。
尾行や張り込みのプロなので簡単には見つけられないかもません。
人通りの少ない場所で自然を装って周囲を観察したり、少し離れたところにある車をチェックしたりしていたら気づくことがあるかもしれません。
2. 預金口座・クレジットカード明細を確認する
浮気調査を探偵などに依頼するときは多くの場合、前払い制で、費用は10万円以上かかります。
預金口座やクレジットカードの明細を見ることができるのであれば、まとまったお金が動いていないか、確認してみましょう。
使途不明で大きい金額が使われていたら探偵などを雇っている可能性があります。
へそくりから支払っている場合や、探偵事務所によっては後払い制や成功報酬のみの場合もあるため、口座からお金が動いていないからといって安心しないようにしましょう。
3. 自分のスマホやPCを確認する
浮気を疑われている場合、知らない間にスマホやPCをチェックされているかもしれません。
実際にパートナーにスマホやPCを見られて浮気がバレたという事例は多くあります。
LINEや通話履歴などは見られても見られた証拠が残らないため、チェックしやすいのです。
勝手にGPSアプリや、メッセージのやり取りが閲覧できる浮気調査アプリがインストールされている場合もあります。
勝手にスマホやPCが操作された形跡がないか、自分の知らないアプリが入っていないか、追跡アプリが起動していて普段よりバッテリーの減りが早くなっていないかをしっかり確認しましょう。
スマホに簡単にアクセスされないために、暗証番号を設定し、定期的に変更することもおすすめします。
変更後にパートナーから暗証番号について聞かれた場合、勝手に見ている可能性があります。
4. パートナーのスマホやPCを確認する
パートナーのスマホやPCを見ることができるなら、パートナーのスマホやPCの検索履歴、閲覧履歴をチェックしてみましょう。
浮気を疑われている場合、パートナーは浮気や探偵に関するワードで検索している可能性があります。
パートナーのスマホの通話履歴も確認してみて、知らない番号があれば調べてみると探偵事務所に連絡しているかどうか判断できます。
ただし、パートナーのスマホやPCを勝手に見ることはプライバシーの侵害になるためおすすめしません。
勝手に見る場合は細心の注意を払いましょう。
5. カバンや車を掃除する
浮気調査の手法としてよくあるのが、GPSやボイスレコーダーをカバンや車に仕掛けてGPSによる追尾です。
探偵が行う浮気調査ではGPSを使うことが多く、最新のGPS発信機は小型化していて気づきにくくなっています。
掃除を偽りカバンや車の中を隅々まで確認してみましょう。
見覚えのない物体が出てきたら、GPS発信機やボイスレコーダーの可能性があります。
6. パートナーに探りをいれてみる
浮気調査をされている気がしてならないなら、パートナーに相談するフリをして探りを入れるという方法もあります。
ストレートに浮気調査しているのかと聞くのではなく「最近視線を感じる」「つけられている気がして怖いから警察に相談しようかと思う」などさりげなく相談するように持ちかけてみましょう。
浮気調査がバレてしまうと、パートナーにとっては調査費用が無駄になり、計画が崩れてしまうため焦り出す可能性があります。
パートナーが動揺したり、動きに不自然さを感じたりするようなら、浮気調査をしている可能性があります。
7. 知人や友人の様子を伺う
周囲の人が不自然に接触を避けたり、言動が変わった場合、探偵が聞き込み調査を行っている可能性があります。
周囲の人間が自分に対して不審な態度を取ることがあれば、信頼できる人に相談しましょう。
8. 探偵や興信所に相談する
浮気調査されているかどうかをはっきりさせたい場合、探偵や興信所に相談するという方法もあります。
パートナーが浮気調査をしている場合、探偵などに依頼している可能性が高く、素人では探偵が調査しているかどうかを見破ることは簡単ではありません。
費用をかけてでも浮気調査をされていることを明確にさせたいなら、探偵や興信所に相談することをおすすめします。
不倫が浮気調査でバレた場合のリスク
慰謝料請求される
不倫がバレた場合、慰謝料を請求される可能性が高いです。
もし不倫相手に自分が独身者であると嘘をついていれば、配偶者だけでなく不倫相手からも請求されるかもしれません。
「けじめをつけるため」「罪を償ってほしいため」「慰謝料をもらわないと納得できないため」など理由はさまざまです。
不倫慰謝料の相場は50万円から300万円と、多額の支払いが生じます。
もし支払わなければ慰謝料請求訴訟を起こされたり、貯金や給料を差し押さえられたりする可能性があります。
離婚や慰謝料請求の裁判になる
日本で不倫は犯罪にはなりませんが、不法行為になり得ます。
不倫がバレてしまうと離婚や慰謝料の請求の裁判を起こされる可能性があります。
自分の配偶者だけでなく、不倫相手が既婚者であれば、不倫相手の配偶者から裁判を起こされる可能性もあるでしょう。
裁判になると弁護士に依頼することになりますが、証人尋問などでは当事者が話さなければなりません。
場合によっては、何回会ってどのような肉体関係をもったかなど、具体的な内容まで証言する必要があります。
仕事・キャリアを失う
不倫していたことが職場の人に知られたら、社内での信用を失う可能性があります。
特に社内不倫であれば、職場の人からの信用を失い、職場の秩序を乱す、業務に支障が出るなどの理由から異動や左遷、解雇などにつながる場合もあり得ます。
職場ではうまく隠せていてもSNSや外出先などで職場の人に見られることも考えられます。
親族から縁を切られる
不倫していることが配偶者にバレると、親族にも知れ渡る可能性は大いにあります。
配偶者の親族のみならず、自分側の親族にも知れ渡るかもしれません。
親族一同からの信用を失い、縁を切られたり、音信不通になってしまったりすることも考えられます。
不倫がバレた末に離婚になった場合、子供の親権は配偶者がもつことがほとんどです。
今後の面会交流をさせてもらえず子どもと会えなくなる可能性もあります。
子どもから信用されなくなる
子どもの年齢次第では浮気や不倫ということがどういうことなのか理解できます。
親の不倫の事実を知ってしまったら信用できなくなるでしょう。
特に思春期の子供にとっては親の不倫は精神的ダメージが大きく、今後の子どもの人生を大きく変えることになるかもしれません。
友達がいなくなる
不倫が道徳に反する行為であることはわかっておきましょう。
結婚式を挙げ、友達を招待し祝ってもらったのであれば、友達をも裏切る行為になります。
嫌われたり距離を置かれたりするかもしれません。
今後の行動を監視・制限される
一度不倫がバレてしまうとスマホのチェックを頻繁にされるなど、今後の行動を全て監視されるようになるかもしれません。
出かける際にも食事代だけなど余分なお金を持たせてもらえなくなることもあるかもしれません。
時間が無駄になる
不倫中は理性を失っているため、時間を無駄にしていることに気づかないものです。
不倫相手と過ごす時間も、自分の配偶者と向き合う時間も無駄に使ってしまっていることに、バレてから気づく人もいます。
特に子どもを望む女性は出産の年齢が限られていることを自覚しましょう。
出産適齢期を不倫して過ごすことで子どもを産めなくなるかもしれません。
不倫がバレて裁判を起こされた場合も、最低でも3か月間は月に1度、裁判に出向しなければなりません。
裁判が終わるまでは精神的に消耗し、貴重な時間を使ってしまうことになるでしょう。
浮気調査されていると感じたら避けるべき行動
探偵に調査されていると感じた場合、感情的にならず、冷静な対応を心掛けましょう。
誤った行動は状況を悪化させる可能性があります。
感情的な対処を避ける
感情的になって、探偵や依頼者に直接対峙することは避けましょう。冷静さを保ち、適切な対処法を考えることが重要です。
証拠を隠滅しようとする行為
証拠を隠す行為は、逆に不審な行動として目立つ可能性があります。正当な理由がある場合でも、冷静に行動するよう心掛けましょう。
無闇に相手を非難すること
相手を一方的に非難するのではなく、事実確認を優先してください。不用意な発言や行動がトラブルを悪化させることがあります。